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高断熱・高気密

家全体を暖めることで結露をなくし、温度差というバリヤーやヒートショックのない健康で快適なすまいをつくる・・・・・これが目標です!

そして、それを今までと同じくらいのエネルギーで実現するための手段が高断熱・高気密です!

誰も結露は望みません。家の中はどこもあたたかい方がいいに決まっています。
 それでも高断熱・高気密のすまいはなかなかスタンダードになりません。

多くの人が高断熱・高気密の『高気密』のところに難色を示します。
   あたたかいのはいいけど、息苦しいのはいや!
 なかには魔法瓶にたとえる人もいます。
   蓋の閉まった魔法瓶の中で暮すのはいや!
    ・・・・あたりまえの話です!
 24時間の換気設備にも不満です。
   高気密にするから24時間換気なんかが必要になるんだ!

でも、高気密はイヤ!といいながら、高断熱・高気密を意図せずに建てられている最近の住宅が相当隙間面積(建物の隙間の面積を床面積で割った、建物の気密性を表す数値-気密測定によって測られる)5.0〜5.5cm2/m2程度の気密性能を持っていることが最近の調査で分かっています。
 5.0cm2/m2といえば、次世代省エネルギー基準の温暖地域での相当隙間面積の基準そのものであり、このぐらいの気密性のある住宅で開放型の石油ストーブなどを使えば、たちまち空気が汚れ24時間の換気設備は当然必要になります。
 シックハウス法ができる前の、ホルムアルデヒドたっぷりの建材を使えばシックハウスにかかるのは当然の気密性だともいえるでしょう。

シックハウス対策で24時間の換気設備が義務づけられました。
 意図しなくても5.0cm2/m2という次世代基準の気密性が確保できています。

ほとんどの住宅が高断熱・高気密住宅の入口まで来ているのです。

あと1歩踏み出せば全室暖房が可能になり、
 もう少し進めば、それを今と同じくらいのエネルギーで達成できます。

 

気密性能

床にフローリングを張り、壁と天井にプラスターボード+ビニールクロス、開口部はアルミサッシュ、といったごく一般の住宅の作り方で5.0cm2/m2程度の気密性は確保できています。

では、それぐらいの気密性能で十分か、、というと、そうもいえません。
 確かに温暖地域での次世代省エネルギー基準の基準値ではあるのですが、5.0cm2/m2程度の気密性では家全体での換気がうまく働かないのです。

24時間換気はシックハウス対策として義務づけられ、シックハウス法はあくまで人のいる「居室」レベルで換気を考えるため、トイレや浴室は無視していいのですが、トイレや浴室も暖め、家全体の結露をなくしたいという当初の目的を達成しようと思えば、相当隙間面積は2.0cm2/m2以下にしたいところです。

居室に外の新鮮な空気を取り込み、居室の暖房器具で暖まった空気が、廊下→洗面・浴室・トイレに流れてそこを暖め、外に出て行く、、、その過程で家中が暖められる。

これが24時間換気に求められる理想的な空気の流れです。

もちろん、トイレや浴室に暖房器具を設け、換気による空気の流れに頼らないといった方法も考えられます。

その場合、居室だけを考えれば良いので相当隙間面積5.0cm2/m2程度でも、給排気共に換気ファンを使う第1種換気設備を使えば問題はありませんが暖房器具と換気ファンが多く必要で経済的とはいえなくなります。

相当隙間面積を2.0cm2/m2にできれば、排気のみに換気ファンを使う第3種換気設備で済みます。
 24時間廻す必要があるのであればできるだけ経済的な方法をとりたいものです。

アルミサッシを使った最近の家はある程度あたたかくなっています。
 「高気密なんか!」と文句をいったところで、もうすでに結構な高気密になっているのです。
 認めてしまえば、24時間換気の必要性は理解できるでしょう。

さあ、それから、、、
 どうせ必要なものならもう少し気密にし、ただの換気扇としてではなく、全室暖房という健康的な目的にも使ってみませんか。

 

<補足>
第1種換気設備
 給気と排気に共に換気ファンを使う換気方式。
 排気する同じ量の給気をファンでまかなえるので隙間に左右されない安定した換気が実現できる。
第2種換気設備
 給気にファンを利用し、排気は排気口や隙間から。
 精密機械製作のクリーンルームなどで使われる方式(部屋にホコリが入りにくい)
第3種換気設備
 排気にファンを使い、給気は吸気口や隙間から。
 隙間が多いと吸気口から空気が入らず、排気口の近くの隙間から空気が入りやすい。

 

断熱性能

気密の必要性が理解でき「高気密」を認めてしまえば、高断熱は簡単なことです。(高気密を認めてもらうのが本当に難しい!!)
 暖かさは誰も拒否しない!!

ただ、次世代基準の温暖地での相当隙間面積の基準、5.0cm2/m2では物足りないと書きましたが、断熱性能も温暖地域では緩い基準となっています。
 北海道や東北の寒冷地と違い、本州での高断熱・高気密は必要性の認知度が低いため誘導基準程度の扱いになっているようです。

目的は今までと同じくらいのエネルギーで全室暖房を行うこと!!
 その為には温暖地域の基準そのままでは少し不足であり、一つ上の基準ぐらいは目指したいものです。
 

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